【連載】Androidアプリ道場(第2回)~JWPlayerを組み込む際のハマりポイントを解説します~
今やHTML5が標準になりHTML5の動画フォーマットが当たり前のように使われています。今回は、HTML5の動画プレーヤー JWPlayer を Androidアプリに組み込む手順について紹介します。Webの情報が間違っているのでハマりポイントも解説します。
そもそも、JWPlayerって何?という人は下のページを見るべし(英語だけど)
The Most Powerful & Flexible Video Platform | JW Player
JWPlayerは普通の動画プレーヤーだけでなく、iOSやAndroidのアプリへプレーヤーを組み込むSDKもリリースしています。
最近では、レシピサイト大手のCOOKPADの料理動画なんかは、JWPlayerを使っていますねー。どんどん広まっている感じがします。
料金は下のとおりです。一ヶ月に 25GBのストリーミングと1万回のビデオ再生までなら無料で使うことができます。個人ユースなら、フリーで全然使えるんじゃないかな。
SDKを入手するためには、まずはサイトへ登録します。
登録すると個人用のダッシュボードが用意されるので、TOOLSのページからライセンスキーとSDK本体をダウンロードします。
赤枠の部分、右端にDLボタンがあるのでポチってください。
あとは、ZIPファイルを解凍して、Android Studioにライブラリを追加します。
ここから先は、JWPlayerを使うプロジェクトごとの設定を行います。設定についてはWebに丁寧に解説されているので問題なく進められると思います。
Library and Project Setup - Android Developer Guide
ただし、build.gradleに追加するSDK dependenciesの記述が間違ってしまっているので正しい設定を載せておきます。
[誤(Web)]
dependencies {
...
compile 'com.longtailvideo.jwplayer:jwplayer-core:+'
compile 'com.longtailvideo.jwplayer:jwplayer-common:+'
compile 'com.longtailvideo.jwplayer:jwplayer-ima:+' // Only required if using IMA features
compile 'com.longtailvideo.jwplayer:jwplayer-chromecast:+' // Only required if using Chromecast
}
[正]
compile project(':jwplayer-android-sdk-2.4.2+159')
Webには、jwplayer-coreとjwplayer-commonの2つのモジュールを個別に組み込む手順が書かれていますが、ダウンロードした.aarファイルをインポートした時点で、最新のSDKではjwplayer-coreとjwplayer-commonは存在せず、wplayer-android-sdk-2.4.2 の1つにまとめられているからです。
恐らく、以前はjwplayer-coreとjwplayer-commonに分離していたのでしょうが、最新のSDKの構成に説明があっていない(説明が古い)状況になってしまっています。
build.gradle を上記のとおり設定し、ライセンスキーをAndroidManifest.xmlに描くだけで、JWPlayerをAndroidアプリから起動して使うことができました。
手軽に使えるHTML5対応のプレーヤーとしてJWPlayerはおすすめですよ。