因果律から脱却すべし

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3Dテレビ終わりましたね。

あの当時、業界内は異常な盛り上がりでしたが、3Dテレビは決して技術的な失敗だったということではないということだけは書いておきたいと思います。

 

 

 

ツイートに引用した記事にも書いてありますが、3Dテレビ が失敗した理由は主に2点。

 

そもそもソフトが充実しなかった(テレビ局プロデューサー)

とにかくハードルが高いし、3Dメガネも高い(大手家電量販店の販売員)

 

ハードルと言っているのは、3Dを楽しむには、3D対応テレビ、3D対応ブルーレイデイスクプレイヤー、そしてハイスピード対応のHDMIケーブルが必要になってしまうということです。

 

3D映像そのものが視聴するレベルに達していないというような指摘はなく、エンジニアが苦労して3D映像を綺麗に見せようとした努力の結果だと思います。

 

 

問題なのは、いつまでもズルズルと(他社がうたっているという理由だけで)3Dテレビを引っぱってしまったことです。

メーカーが作り続ければ、ソフトの制作会社は嫌でも3D作品も意識したマーケティングを考えますし、ソフトが出るならハードも作るというように、お互いに無駄コストを生み出し続けた構図ですね。

 

3Dテレビを作ろうとしたことは決して間違っていなくて、ただ結果が売れなかっただけ。という考えを持ってきっぱりと割り切ることが重要で、原因と結果の因果律を、技術的には問題がなかった3Dテレビそのものを原因に結び付けて考えたらダメです。こんなもの作らなければよかった的な話で終わってしまうだけなので。

 

次に技術的に新しい取り組みをしようとするときに、

 

「で、それって売れるの?」

 

的な、不毛な議論にならないようにしたいですね。

 

「売れなかったときにどうするか?」

 

を考えられるようになるべき。

 

 

振り返ってみると、ここに集約されるかなぁ。。

結局、3Dテレビを作った人たちが、どれだけ3D作品を楽しんでいたのかってことだよね。自分が使いたいと思わないようなものを他人が使うのかってこと。

 

あっ、じゃぁ、実は作ったその日にボツだったということで…。