月収50万のサラリーマンなら役員や社長がやれて当然
転職サイトを眺めていて思うのは、日本のサラリーマンは普段働いているなかにおいて自分の「市場価値」を意識することが無いな。ということ。
新入社員で入社した会社に一生を捧げることが「正しいこと」のような刷り込みがされている人が多いですね。東芝を見ていてもまだそんな寝ぼけたことを言っていられるとしたら、相当、頭がおかしい。
一生捧げるかどうかは、本人の意思だし、ぼくは14年働いて「サラリーマン」でこれ以上の成長や収入を期待することは無理だと悟ったので退職しました。39歳にもなると、出世コースに乗っているかどうかははっきりと分かるものです。
これから何をしたいか。を考えると、自然と、
「自分は何ができるのか」
を考えるようになります。
ぼくは会社では入社してからずっと半導体関係の仕事をしてきたので、その方面であればどこの会社へ行ってもやれる自信はありますし、それだけの成果も出してきました。
ただ、本当にやりたいこととのズレは、年々大きくなっていたのも確かで、特に仕事に対して力加減が出来るようになってからは、自分のやりたいことを考える時間も増え、余計に仕事とのGapが大きくなっていきました。
退職にあたっては、半導体関連の仕事で積み上げた14年のキャリアの「市場価値」はどんなものなんだろうと転職サイトを使って評価してみたのですが、
部長・役員・社長候補
ばっかり。いやいやいや。そんな大層な人間じゃないですって。最初は謙遜してしまいましたが、よーく考えると、これ、むちゃくちゃ恥ずかしい話です。
うちの会社は同じ業界の中でも給料が高いほうなので、年収ベースで求人をあてると上のようなオファーになるんでしょうね。
働いているときは全く気が付きませんでしたが、14年働いてきて市場が求める「人材価値」のボトムラインにすら達していなかったことが分かった瞬間です。
実はこれは当たり前の話で、サラリーマンの評価尺度は結局は収入なので、高給どりほど同じ業界ならば期待されて当然なわけです。
職種を変えずに転職するつもりなら、今現在の収入に見合った仕事が出来て当然です。月収で50万、年収で1000万をもらっている人なら役員くらい軽く任せろ!くらいでなければ「市場価値」に見合った給料をもらっているとは言えないわけです。
サラリーマンの「飼い殺し」状態。
会社にとっても本人にとっても幸せにならないんじゃないかな。
大企業から転職する元部長や役員が全く使い物にならない。という話はよく聞きますが、「市場価値」に見合う働きが出来ているのか、会社の中ばかり見て外を見てこなかったツケを払わされてますよね。
僕がいた半導体業界は、異業種との人材交流も少なく、むちゃくちゃ「内向き」な業界なのでこのまま進んでいるとかなり危なかったと思います。
あなたは役員や社長が出来ますか?
ぼくは今一度、市場価値に見合った働きをする人間を目指します。